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    日々、偶景から

                  


                   大東文化大学、東松山校舎・図書館。
                   水声社から刊行された『小島信夫批評集成』、『小島信夫短編集成』に続く
                   『小島信夫長編集成』の完結を記念しての、小島信夫作品の特別展示。


                   『小島信夫の書き込み本を読む』や、ドガ論を収載した本まで飾って
                   あるのは嬉しい。この展示は、すべて図書館の自主企画で、私の知ら
                   ないうちに進んでいたことに感激した。
                                                       


                   同図書館では、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞記念の展示も
                   いっしょに開かれていた。ちなみに、板橋校舎の図書館では、所蔵
                   している夏目漱石の自筆原稿の展示も行われた。


                   名桜大学の畏友、山里勝己学長の案内で訪れた沖縄県名護市の窯元、
                   仲宗根隆明さんの古我知焼の作品。
                   素朴な美しさを持つ小さな花瓶に目が留まる。


                   山里さんは、豚の楊枝入れを購入。
                   私は掌に握れるほどの小ぶりな一輪挿しを求める。


                   沖縄県名護市の名桜大学の学長室から、名護市の街、東シナ海を臨む。
                   11月末に講演に呼ばれ、初めてこの大学を訪れたが、その進取の取り組
                   みには目を瞠るものがある。佐藤優氏をはじめ、この大学に呼ばれた講
                   演者は誰もが評価するのも判る。
                                  


                   名桜大学は山里学長いわく、「日本でもっとも辺境(edge)にある公立大学
                   ですけど、しかしcutting edge(最先端)の大学だと思っています。五年後
                   を見てください」と。
                   私が感心したのは、学生支援のソフトとハードの両面の充実ぶり。ここは文
                   章制作の支援をするライティング・センター。専従の教員がいる。
                  


                   語学教育の支援をする言語学習センター。豊富な教材がそろっている。



                   理数系の学習支援のための数理学習センター。
                   文科系が中心の大学では、珍しい支援体制だ。
                   


                   名桜大学。左の建物が学生支援の専用棟として機能している。
                   感心したことのもう一つは、留学制度の充実。しかも相手方の大学への授業料
                   なしの協定が多い。ハワイ、北米大陸は当然として、ラテンアメリカの大学が
                   多数ある。これは沖縄出身の移民のネットワークのサポートも大きい。


                   沖縄県那覇市牧志公設市場の鮮魚店。巨大な海老に見とれる。
                   伊勢海老のようだが、違うかもしれない。


                   同じく、鮮魚店。東京の魚屋では見られない貝類に好奇心がわく。
                   貝と茸が私の大好物。かつて「きのこ貝が食べたい」という小説を書いたほどだ。
                   もちろん、「きのこ貝」は架空の食べ物。
                   


                   那覇市、牧志公設市場。
                   ここも数年先に取り壊しになり、ごく普通のビルでの営業になるという。
                   


                   牧志のアーケード商店街の裏の路地。
                   歩いていると、さまざまな煮炊きのにおいが身を包む。


                   沖縄に行くと、立ち寄る喫茶店「門」(那覇市)。


                   こちらは、たった四席の喫茶店「MAMAY」(那覇市牧志)。
                   


                   同上の喫茶店。調理場が店内、客席が店外。
                   造花をはじめ、雑多な飾り付けが、落ち着かない。しかしその雑多性に妙な
                   趣味の一貫性があるところが面白い。
                                    


                   同店のメニューは、ご覧のとおり。
                   

                   沖縄県那覇市の猫。牧志の商店街の路地裏にて。
                   

                   牧志の市場通りの古書店。こちらは、ぬいぐるみの猫。
                   本は、とりたてて収穫なし。
                   


                   同じ古書店。自動販売機と二階のゲストハウスの看板と並列する店頭のレイ
                   アウトに心惹かれる。このちぐはぐ感がなんとも魅力。


                   那覇の猫。猫なで声(?)で呼びかけても返事をしない。


                   犬の鳴き声をしたら、一瞬、うるさそうに振り向いた。

                   11月末だが、街にハイビスカスの花が咲く。


                   「私はほめられて、伸びるタイプです」などといじましく小心ぶりを
                   宣言している犬(の縫いぐるみ)。那覇市国際通り。


                   牧志駅の脇の狭小三角地に建つ超細身のビル。たぶんスナックだろう。
                   前にも紹介したが、どうして同じものばかり気になるのか。

          




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