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    日々、偶景から

                


                 この椅子を忘れてはいけない。
                 前回、研究室退去の写真を載せた際、世話になった椅子を撮ったのだが、
                 もう一つのこの古椅子を忘れるわけにはいかない。
                 私の着任前からあった椅子。半世紀近いかもしれない。
                 昼食はいつもこの椅子を使った。
                               


                 そういうわけで、五月の某日、もう一度鍵を借りて、入室。
                 まだ二か月も経っていないのに、懐かしさがこみ上げる。
                 奥の中央の椅子が、今回気になって撮りなおしたもの。
                 手前の茶色のソファーはデスクの向こう側に置き、もっぱら仮眠用だった。
                 


                 ついでに、窓からの新緑を再び撮る。
                 電話機が妙に所在なさそうで、立ち去り難い気分になる。
                 


                 大東文化大学・東松山図書館の今月の企画コーナーは、
                 ウンベルト・エーコの特集。
                 意外に多くの関係図書があり、昨年初めにイタリア文学者の和田忠彦さんと
                 行った対談(『週刊読書人』)もある。
                 


                 大東文化大学・東松山図書館の・学生支援コーナーで、週に一回、
                 ボランティアで「文章制作」の指導を行っているが、これは協力する教員たち
                 の著作の一部を展示したラック。
                 


                 痛快にして、驚きの演奏会。
                 ブルックナー交響曲第五番だが、使った楽譜が悪名高いシャルク版。
                 この一夜のために来日したロジェストヴェンスキー、あえてフランツ・
                 シャルクが大幅に改訂した楽譜で演奏。歴代の指揮者がこぞって批判
                 してきた版だ。しかしこれは感動を超えた爆演、忘れがたい怪演だった。





                  珈琲愉楽の処々


                 吉祥寺、公園通りを自然文化園に向かう右手にある。
                 うっかりすると見逃してしまうような、入口も目立たない。
                 4、5年前だったか、猛暑の季節にたまたま立ち寄った。
                 


                 座席は多くないが、店内は気持の落ち着くほど良い広さで、窓も大きく明るい。
                 ここのブレンド・コーヒーも美味しいが、私の気に入っているのは紅茶。
                 ここでは、静岡の紅茶「川根」を淹れている。
                 渋味がなく、ほんのりした甘みがある。

               

                 

                 


 

          




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