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    日々、偶景から

                




                 『推薦文、作家による作家の』(風濤社)の刊行直後、東京神田・東京堂の
                 3階文学書の棚で見事な棚に遭遇。担当のK・Mさんによる、このフロアー
                 の魅力的な「編集」は、いつも刺戟的だ。



                 後日、東京堂に立ち寄ったところ、在庫がかなりさばけ、私の旧著『転落譚』
                 
と『チェーホフの夜』が一緒に棚にさしてあり、ありがたかった。                



                 長野県、蓼科高原・小斉の湯の前の谷間にできた氷柱。
                 およそ10メートル、2019年厳冬。



                 大東文化大学文学部を定年退職後、2年間ほど非常勤講師を務めたが、
                 2019
年1月で41年間の教員生活も終わりとなった。
                 日本文学科の水曜日4時限目・比較文学講義、学生たちが退室した後、
                 誰もいない教室を眺め、しばし休息をとった。                




                 最後の授業の教室は東松山校舎・7号館7224教室。1月16日。
                 
何度か使った馴染みの教室。
                 はるか昔、芥川賞の発表の日も、いつも通り、この教室で4時間目まで
                 授業をしていた。                





                 

          




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