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    日々、偶景から



                  クリストフォロス考

                 ローマ、サン・クレメンテ教会のクリストフォロス像。
                 聖人の表情を持っている。
                 


                 ケルン大聖堂のクリストフォロスのステンドグラス。


                 同じく、ケルン大聖堂のステンドグラス。


                 ケルン大聖堂のクリストフォロス像。これを見るためにケルンに来た。


                   不安と戸惑いと自負が交錯する人間的な表情が魅力的な像だ。幼子キリストの
                   嬉々とした姿も面白い。ステンドグラスも含め、多くの「聖人」的造形と異な
                   る人間性あふれる表現だ。


                 ベルン歴史博物館のクリストフォロス像。悲哀の表情が心に残る。


                 ベルン歴史博物館のクリストフォロス像。頭部と足。


                 歴史博物館のクリストロフォロス像は、中世まで城門で町を守っていたが、
                 町の拡張で城門が取り壊しになった時、解体された。


                  

                 ベルン駅地下の構内にあるクリストフォロス像。歴史博物館の像を模した
                 もの。今回の一連のクリストフォロス像の調査は、小説『遡行譚』の挿話
                 の準備のためだ。






                  食楽

                 レストラン「アンティーコ・ファルコーネ」で食べたカルボナーラ。
                 皿のまわりにチーズがこびりついているのは、皿の中でかき混ぜて
                 仕上げたほうが、熱が逃げなくて美味しいためとのこと。


                 ローマで最初に入ったレストラン「アンティーコ・ファルコーネ」。
                 中世の馬小屋の建物を改装した店。姪のMに案内してもらった。


                 レストラン「サクレスティア」。ここでピザを食べる。
                 この店の建物は、かつて法王庁の執務室だった。


                 バーゼル市役所前の市場。ちょうどホワイトアスパラの収穫の季節。
                 これだけで賑わいが立ち昇る。


                   バイエラー美術館の近くのレストランでランチ。近所で収穫した
                   ばかりのホワイトアスパラと生ハムにイタリアン・ドレッシング。
                   その美味しいこと! この上ない幸福感を覚えた食事だった。


                 チューリッヒのホテルの食堂に飾ってあったロスコのポスター。







                  路地を歩く

                 ローマ、ナボナ広場近く。


                 ローマ教皇庁立聖書研究所の前。


                  

                 究極の路地? ローマ、サン・クレメンテ教会の地下2階の古代宗教
                 ミトラ教の神殿跡につながる細い地下通路。


                 同じくミトラ教の神殿跡、地下2階にある井戸。
                 闇の中で、古代の水音が今でも響く。
                 


                  

                 同じく地下2階の小部屋に置いてあった陶器の発掘品。
                 欠けたものだが、生々しく光る。


                 ケルン、宿から駅へ。


                 ベルン、マルクト通りの抜け道。


                 チューリッヒ市街。






                  足であしからず

                 クリストフォロス像の足。
                 力士的なイメージに合った筋肉の筋のある逞しい足だ。


                 ベルン歴史博物館、クリストフォロスの左足。
 


                 同じく、右足。
 


                 ローマ、カピトリーニ美術館の古代ローマ戦士像の足。


                 ローマ、カピトリー美術館「足の棘抜きをする少年」。






                  

                 ケルン、ライン川の流れ。遠くケルン大聖堂が見える。


                 ベルン、アーレ川。この川もやがてライン川にそそぐ。


                 チューリッヒ、リマト川の夕暮どき。この川もまた、ラインに合流する。


                 ローマ、テヴェレ川。かつてロームルスとレムスが捨てられたのもこの川。
                 ローマは水の豊かな都市だ。







                  とっておきの場所

                 ローマ、パンテオンの天井。
                 見上げているうちに、この光の焦点に向かって墜落するような気分になる。
               


                 Pontificio Istituto Biblico(ローマ教皇庁立聖書学研究所)の屋上。
                 姪のMがここで神学を学ぶ。
                 Mの同期のYさん(日本人は二人だけ)に案内してもらう。


                 同じく、Biblicoの中庭。この中世の建物が教室と研究所。


                 正面にあるのが、Biblicoの図書館。
                 今回のローマで最も心に残った場所が、Mが学ぶ(もう4年間になる)
                 このバチカン庁立の聖書学研究所だった。


                   ローマ「キーツ・シェリー記念館」の窓からスペイン広場の階段を見る。
                   キーツはローマで亡くなった。


                 オールセインツ教会。ローマで珍しいアングリカン・チャーチ。
                 入口は小さいが中に入ると、広い空間に静寂が広がる。
                 Mはここで日曜礼拝の手伝いをしている。


                 ケルン、ホーエンツォレルン橋の上に掛けてあるおびただしい「愛の鍵」。
                 それぞれに愛のドラマがあるのだろうが、たぶんこの鍵のことは、忘れ去
                 られているかもしれない。


                 ケルン、橋の下にあったホームレスの寝床。
                 丸い低いコンクリート台を几帳面に利用して作ってあった。


                  

                 ケルンにあった骨董店。入口に大きなライオン像があり、ナルニアのアスランを
                 思わせた。表紙の三猿が小さく見える。


                 バーゼル。ふと誘われて入った墓地。
                 まことに個性的な墓がたくさんあって、心に残ったが、これは
                 裸婦像の前に小さな天使が似た姿で横になっている。


                 バーゼル郊外のバイエラー美術館。私が世界で最も好きな美術館。
                 ちょうどリヒター展の開催中。その具象と抽象の枠を突き抜けるような
                 多彩な手法に魅了された。


                 チューリヒのホテルの窓から見えた隣家の自転車。
                 なぜ私はいつも一つ置かれた(とりわけ赤色の)自転車に目が
                 惹きつけられるのだろう。


                 ローマ、パンテオンの外壁。
                 およそ二千年の時間が剥き出しになっている。


                   ローマ、ジェス教会で特別に見せてもらった、長崎キリシタン処刑の殉教の図。


                 ローマ、ジェス教会。
                 イエズス会の教会で、ここで天正の少年遣欧使節の絵を見る。


                 ローマ、カピトリー美術館。「狼の母」像。
                 ローマ建国神話の双子の兄弟、捨て子だったロームルスとレムスは、
                 狼の乳を飲んで育った。


                 カピトリー美術館の広場の脇の宙に造られた「狼の母」の模造。


                  

                 ローマ、カピトリー美術館の壁の隙間から見える、古代遺跡群。


                 イタリアの信号機。空港からホテルに向かう途上、黄色の細い
                 支柱の信号機にイタリアの造形美を感じた。この微妙な曲線もよい。
                 これが緑の街路樹から覗く。

 

          




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