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書名 | 一部抜粋 | ||
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変声譚 (水声社、2024年7月) |
月の光に酔うことはあるのだろうか。 小説を読み終えた晩の渦巻く感情が、 森羅万象の、この宇宙に鳴り響く。 声の変幻にみちた連作36編のつどい。 |
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幽明譚 (水声社、2022年7月) |
なつかしい場所を訪ねてはいけない 神田川をさかのぼり、記憶をたどると、 あやしく〈過去〉が立ち現れる。 〈過去〉もまた、異界めぐりの時空なのだ。 ドキュメントと夢想のまにまに、変幻する私はどこへ。 あやかしの自伝小説、登場。 |
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ブラック・ノート抄 (水声社、2022年7月) |
ある日、私のもとに謎のノートが届いた 小説、エッセイ、手記、アフォリズム、パロディ、宣伝文…… 奇想か妄想か、さまよえる断章群の残映と余熱 誰が書いているのか? 誰が読んでいるのか? 〈読むこと〉をゆさぶる先鋭的なエンターテイメント小説! |
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風の湧くところ (風濤社、2015年10月) |
小説のような、そうでないような、でもやはり小説である、 あわいに漂う言葉が集う作品集。 モノとしての質感にこだわった、ユニークな装丁の本です。 以下は、帯文です。 旺盛な好奇心が呼び寄せる 〈不思議の断章ーフラグメントー〉 少年時代のノスタルジー あるいは日常の陰影、 または夢の奔流・・・・・・。 エッセイか? 小説か? ショートストーリー19篇。 |
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転落譚 (水声社、2011年6月) |
いつしか本が手から滑り、床に落ちて、ふと我に返ったりする のは、誰にでも覚えがあるだろう。ときには意識が薄闇に溶け、 微睡みの淵に到り、本のばたりと落下する音に驚くこともある。 しかし残念ながら、このとき起こるいささか奇異な出来事につい て知っている者は今のところ皆無に近い。(冒頭部より) |
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チェーホフの夜 (水声社、2009年11月) 収録作品 「冗談関係のメモリアル」 「週末の仕事」 「チェーホフの夜」 |
何かを思い出そうとするとき、ぼんやり中空を見上げる。 空にはひそかな記憶の貯えがあると考えた中世ラテンの賢者 は誰であったか。(「チェーホフの夜」より) |
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風の消息、それぞれの (作品社、2006年7月) 収録作品 「森への招待」 「泣き塾」 「この道、通りゃんせ」 |
風の動きを感じたければ、舌を出してみてください。 森の小さな窪地で私たち一行の歩みが止まったとき、暗闇の 中から先頭を進むガイドの前田君の声がした。 (「森への招待」より) |
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月の川を渡る (作品社、2004年6月) 「ドッグ・ウォーカー」 「月の川を渡る」 「夜に誘われて」 |
幽霊になれとおっしゃるのですね。かしこまりました。たいへん 光栄に存じます。初めての経験ですので少し戸惑っております が、喜んでお引き受けします・・・・・・と敦史は書き出したものの、 「幽霊」という言い方が、軽口めいている気がしてきて、事務的 な返事に切り換えた。(「ドッグ・ウォーカー」より) |